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2008年12月17日 (水)

(2)長期保証を悪用する高売り業者

前回は、消耗品である電化製品を10年間ただで修理してくれるという保証があるならすばらしいが、じつはそうではなく、

あくまでも”メーカー製品保証の延長”という但し書きがつく、という”長期保証のトリック”について紹介しました。

大多数の消費者の無知の上にそういう勘違い需要ねらい商品が存在し、そうした勘違いぼったくりのパイオニアがユダヤ系とかアングロサクソン系の外資系保険会社で、その2番煎じで、ライブドア世代のベンチャー系が追従するという構図は、今は昔のITバブルの構図そのままで、なんともいえないデジャブ現象を味あわせてくれます。

笑えるのはそれに乗っかって、何も知らない販売店が続々長期保証を導入し、無意味な実態を知り尽くしているはずの販売店も対抗上導入せざる得なくなっているいということです。

そうしたコストはしっかり価格に上乗せされ、お客様の負担になるわけですが、しょうがないですよね。

多くのお客さんは、無知を棚に上げて、”いまどきメーカー保証が数年だけのところなんて信じれられない。”と感じる人ばかりですから・・・、

ムダガネだとわかっても延長保証サービスに加盟しないことにはスタートラインに立てない以上、共同幻想サービス商品に参加するしかない販売店がほとんどです。

※※

問題なのは、高売りセールスの免罪符に、そうした長期保証が利用しやすいということです。

”いくら安くても、修理代がかかったら、安物買いの銭失いですよね。””うちはよそよりも高い値段をいただいています、でも10年間無料保証がついてますから、修理代を計算したら、Yさんのほうがぜんぜん高くつきますよ”なんてやられたら、ものわかりのいいひとなんか、そうだそうだでいちころじゃないでしょうか。

お客さんがぜんぜん無意味に高い買い物をしただけだったと気づくころには、当の高売りセールスも、会社もなくなっています。

長期保証を前面に出す会社の設立年度を調べてください。10年保証を売りにして、長期の安心と引き換えの高価格をうたい文句にしてるセールス会社の多くが5年存続していませんから・・・・。

もっとも、設立2年の会社が、10年保証を売りにしてたら、どんなマイルドさんでも違和感を感じると思いますが、長期保証サービスの場合、やっかいなことに、その会社がどうであれ、主体は、金融機関が資本参加してるちゃんとした会社の関連だったりしますので、短期消滅販売会社の絶妙な隠れ蓑になりかねない状況です。

”景気が厳しい中、不幸にしてうちがなくなるかもしれません、でもうちがなくなったとしても、この長期保証は有効ですから、こんな安心はないでしょう”なんていわれたら、説得力ありますよね。

でも保証されるのは、メーカー製品保証の延長だけで、経年変化による故障の面倒は見てもらえないわけですから・・・ほんとうに人の思い込みの隙間に入り込む、絶妙な罪作りな商品です。

そうした”なんちゃって長期無料保証”ですが、かくいう当社も、導入しておかないと、保証がつかない問題会社と揚げ足取りされかねませんので、導入せざるえないという、ジレンマに満ちた本当に罪作りな話です。

いんちき商法が横行していますが、業者が悪いのは当然ですが、真実を見極める目を持とうとしない消費者にも責任の一端があるとつくづく思ってしまいます。

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