愛知県グリーン電力証書活用促進モデル事業
今年度から、CO2排出権取引の予行演習みたいな、グリーン電力証書(環境価値)取引のモデル事業というものが開始されていましたが、太陽光発電関係業者の反応はすこぶる悪かったようです。
先着50件という少ない件数なのに締め切りを12月から3月に延長する案内が送られてきました。
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グリーン電力証書とは、そもそもどういうものかといいますと、先ず太陽光発電などクリーンエネルギー利用者の自家消費電力の量に応じてグリーン電力証書というものを発行します。
同時にクリーンエネルギーで創られたグリーン電力の消費量1kwあたり20円を支払うことで、クリーンエネルギーで創られたグリーン電力を利用したという実績=グリーン電力証書を買いとります。
そうしたグリーン電力証を買い取った企業などには、クリーンなエネルギーを利用したグリーン電力利用の実績が与えられる。
というわかったようなわからないような話ですが、要するに、いままで同じ価値とされた同じ量の電力が、創られ方によって違う価値評価されるようになるということです。
いうなれば、同じ素材の同じデザインの同じ縫製技術の洋服でも、ブランドのタグが違えば、値段が違ってきます。そのブランドタグに相当するのがグリーン電力証書といえます。
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このブランドタグ・・・従来の”ものを媒介とした交換価値の土俵”を飛び出して、”精神価値”という新たな座標軸をつくることで、閉塞状況にある先進市場の未来を切り開く可能性がなくはないなと、かすかな期待をもってみています。
ついこの間まで、ものに変わる青天井と期待され、世界中をマネー化させたマネーバブル資本主義の破綻が明らかになった今日、物欲でも、金欲でもない、持続的経済循環のエンジンとして精神付加価値というものを評価したいと思います。
こうした着眼点は悪くないと思うグリーン電力証書ですが、行政予算の単年度主義に縛られて、証書の買取期間は1年だから、利用者はせいぜい2万円くらいの売り上げしかないのに、計測用の電力計に2万円かかるという、計測器メーカーの売り上げのために作ったんじゃないかと勘ぐりたくなるとほほな内容でとどまってます。
かってインフレにならないブラックボックス経由の貨幣増発=国債発行の裏づけとして、政策コスト削減価値という概念をつくり、時間軸をたくみにワープさせて、財政投融資というブラックボックスをつくりあげ、経済学の粋を集めて経済の持続成長モデルを立案したお役人ですが、環境価値という新たな価値創造についてはいまだにうまくプロデュースできていないようです。
(戦後日本を支えた経済循環モデルのエンジンとなる、財政投融資という壮大なブラックボックスをみるにつけ、昔の東大出はつくづく頭がよかったんだなあと感心しますが・・・・財投=無駄使い=悪というレベルでしかものを語れないような最近のマスコミ人は声がでかいだけの・・・ですねw)
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