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2009年2月22日 (日)

グリーン価値の市場価値化が金融危機軟着陸のかぎ

バブル崩壊の影響をとめ、正常な循環サイクルを取り戻すためには、局所的なバブル=高価格化に結びつくような単なる”ばら撒き”だけでは効果がありません。

小泉政権に次いで大量の赤字国債を発行したのは小渕政権でしたが、バブル崩壊後の経済危機の中で、需要を拡大するため、財政出動で公共工事を乱発しました。

しかし、建築関連従業者の激増と、工事コストの高止まり(生産性の低位固定化)という、大きなゆがみをともなうもので、一部の利害関係者はともかく、国全体としては、将来に向けた発展的経済循環に結びつかない、”一時しのぎのばらまき”要素が強かったと思います。

かたや小泉政権では、これ以上は借金を増やせないと極端な緊縮財政をとり、内需を急速に萎縮させ、税収減からかえって借金を増やすという”ギャグみたいな政策”をやっちゃってくれたわけです。それよりは小渕さんのばらまきの方がましだったかもしれません。

赤字解消のコスト削減のために”製品の質を落として、大幅に売り上げを落とし、赤字を拡大する”間違いは、視野が狭い無能の経営者がよく陥る過ちですが、”金は天下の回り物”という日本人の哲学とは無縁の経営者がよくやってますね。(一連の食品偽装の経営者がそろいもそろって”あちら系”というのは笑っちゃいます(爆))

さて本題に戻りますが、金融バブル崩壊の空洞を埋める切り札として、オバマ政権が着目したのが、”環境価値”=”グリーン価値”です。

前回、”ものの価格は受給のバランスで決定するが、最終的に再生産の損益分岐を下回り続けることはあり得ない”ということから、市場価値は、実体的価値=再生産価値に縛られた存在であるという経済原理に基づき、アメリカの金融バブルの話をしました。

マネーゲームを活性化させると、安易にGDPを押し上げる反面、実体価値は蓄積せず、バブル崩壊という大きな反動が返ってくるものです。

一方、何十億年の長きにわたって創られてきた”地球環境の価値”は、膨大なコストをもってしても再生産がむつかしいもので、本来なら莫大な市場価値とリンクさせても、バブル崩壊とならない実体的な価値をもつ物です。

しかし、”環境価値”というものは決済期間が何世紀にわたるので、映画”ブレードランナー”に描かれているみたいに、本当に滅亡の危機が見えた状態でない限り、ほかっておいて市場価値化がすすむものではありません。

映画”ブレードランナー”では酸素を高値で販売する独占企業が世界を牛耳っていましたが、100年先に酸素がなくなるとわかっていても、とりあえず今生きている人が困らないかぎりと酸素を買おうという需要は生まれないのです。

そこで、政治の力で、”将来的には莫大な市場価値となる環境価値”を”市場価値化”させることが最近クローズアップされています。

ここ数年来話題にあがるようになった、”排出権取引”であったり、”グリーン電力証書”というものは、そうゆう”環境価値”の市場価値化のアプローチ方法の一つです。

”環境税”を導入して、税負担軽減=貨幣価値需要というモチベーションで、”環境価値”を”実需化”させれば、地球という莫大な”実体的価値”=”再生産価値”を”市場価値化”させる道筋ができます。

マネーゲームでかさ上げされた金融バブルという”市場価値”は”崩壊””浪費”しか生みませんが、”環境価値”で拡大された”市場価値”は、”地球の再生”という”普遍的価値”を創造できます。ここは政治の決断の時だと思います。

ただの”ニューデール”なら、小渕さんがやった”公共工事ばらまき”=部分的インフレによる相殺で、効果が限定的なものになりかねません。

しかし、それが”環境価値”とリンクした”グリーンニューデール”となると、本来的な価値があるのに市場価値化されなかっただけの、”環境価値”という”実体価値”を新たに”市場価値”として創造し、”市場価値の基盤”に加えるわけですから、市場経済が本質的な永続的な推進エンジンを持つ、画期的な転換点になる可能性が大だと思います。

あいもかわらず”補助金”というスタイルでしか”環境”を扱えない日本の行政ですが、市場経済の立場からの大胆なアプローチも考えてもらいたいです。(日本の役人がだめなのは発想の柔軟さに欠ける法学部出身者が多いからかもしれませんねw)

ある意味でユダヤ人の国ともいえるアメリカが、そうした”グリーンニューデール”を支持するように路線転換した本音は、”エコロジー”より”マネー”面での着目だと思います。

金融バブルが崩壊しつつある今、次の”マネー”のネタとして、”青天井”の”環境”の”マネー化”は、地球のことには興味がない、お金大好き人間でも異論のないところでしょう。

まあ人それぞれ動機が違うでしょうが、結果的に人類のためになるのならいいと思いますが、環境先進国の日本がこんなチャンスを見逃してるのはなんともいえず歯がゆい限りです。

マネーの達人のユダヤ人が”グリーンニューデール”にGOサインを出したんですから、今後急速に”環境価値”のマネー化がすすめられるでしょう。

当然日本政府もアメリカがGOサインを出せばほいほいついて行きます。

へたな外貨投資信託にお金を預けて置くらいなら、太陽光発電システムを設置し、未来永劫”環境価値”を創造できる設備を所有したほうが、はるかに利回りがいいですよ(爆)

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