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2009年4月 1日 (水)

高すぎる公共施設の太陽光発電=1kwあたり100万円以上

グリーンニューディールの目玉として、全国の公共施設に大量に太陽光発電を設置するようですが、その裏で膨大な無駄が生まれることは想定されていません。

何も知らない人は、”クリーンエネルギーの利用が広がる”と思うだけでしょうが、内情を知るものとしては、もっと有効な方法があるんじゃないか・・・”もったいないお金の使い方”とつい思ってしまいます。

せっかくの自然エネルギー普及推進策に水を差すようで申し訳ないですが、実のところ、税金で設置し、管理するとなると、必要以上に”法の建前”にしばられて、管理コストが民生用の何倍もかかり、クリーンエネルギーの普及率という切り口だけでとらえると、費用対効果がいい話にはなりそうもありません。

山間部などにある難視聴区域の共同アンテナのテレビ組合みたいな形で、行政が地域住民の共同出資の発電事業組合の設備費用を補助する形にしたほうが、事業管理にかかわる人件費も節約できますし、建前にしばられないゆるやかな現実的な運用基準で設備設計がなされますから、同じコストで何十倍もの発電量を確保できるはずです。

とくに地方だと、地域住民の地域共同体が温存できているわけですから、ぜひ事業組合方式を積極的にも検討してもらいたいところです。

世間ではあまり知られてませんが、通常の家庭用の太陽光発電システムであれば、1kwあたり58万円、学校の屋上という特殊架台利用でも1kwあたり70万円くらいで設置できますが、これが公共施設の設備工事扱いとなるとべらぼうにコストがかかるようになってしまい1kwあたり120万円くらいになることもあります。

なぜかというと役所の管理下で、必要以上にきびしい監査基準を想定した”きちんとした仕事”をしないといけないので、労働基準、安全基準でも、神経質すぎるほど”法の建前”に縛られた”重箱の隅”対応仕様にしちゃいますし、デザインの粋を集めた公共施設にありがちな”カッコつけ”モードで、システム部材・設置部材も個別の現況に合わせた特注で対応するかたちにするでしょうから、最初からコスト高でのスタートとならざるえないからです。

間接費用の分野でも、役所の管理に提出する書類を、指示された書式にに従って作成しなければなりませんので、通常の何倍もの労力がかかってしまいます。

”公共工事が割高なのは、建設関連業者が甘い汁を吸ってるからだ”という”カイカク”派の”都市伝説”がありますが、実は、設計・管理のスタートの段階で、”どこまでも法的な建前を第一にしなければならない””業績として残るから見栄えがいいものにしなければならない”という、公共事業が内在させている構造的な理由のほうが大きかったりします。

そんな理由で、学校などの公共施設に太陽光発電をつけるとなると出力10kwのシステムでも1000万円以上かかってしまうわけです。それが、民間事業組合扱いで、住宅用の汎用機器を使ってシステム構成したら、500万円~600万円ですむわけですから、官庁のしばりを緩める民間事業組合扱いという方式をぜひ考えてもらいたいものです。

また、太陽光発電システムの費用でも、組合員の出資金をメインに、行政が一定の補助をする形にすれば、財政支出をかなり抑えれますし、出資者への利益還元をするグリーン電力証書の取引市場を充実させれば、たんす預金を新エネルギー拡大と直結させながら、大量の発電設備を全国に設置することができるのじゃないでしょうか。

出力10kwで1000万円~1200万円の予定価格で全国4400件の設置がなされるのでしょうが、同じお金をかけるなら、太陽光発電事業組合のような今後の広がりに弾みをつけれるような使い方をもっと工夫して考えるべきだと思います。

そうした全国の学校に太陽光発電システムを設置するプランですが、産業用の中規模容量システムの量産化=汎用モデルの”地ならし”という戦略的な意味合いで、産業用システムの低コスト化を睨んで想定された場合は、エコにとどまらないぜんぜん別な意義が生まれてきます。

さらに地域防災拠点の自立電力確保という観点で、蓄電設備を併用させた事業展開を行えば、産業用にするには不安定な太陽光発電の電力を安定化させる未来対応のインフラ整備につながります。

今回の全国の学校への太陽光発電設置は、”エネルギー対策””産業振興”の経産省の発想でなく、”環境教育”という環境省とか文部省の発想だと思いますので、現時点では、そうした”産業戦略”は内包していないと思いますが、どうせなら経済産業省とメーカーサイドで、”単発の総和の4400件”に終わらせない、”産業戦略にむすびついた”方策を考えてもらいたいところです。

中小規模の産業用太陽光発電システムの汎用モデルとして、高性能蓄電システムと連動した業務用パワーコンデショナーの低コスト化が実現し、中小工場、商店などの自家発電がすすめば、産業エネルギー革命が大きく前進するはずです。

ps

すでに東芝とか三菱電機あたりは産業用パワコンの量産化を準備してるかもしれません・・・構成機器の汎用化がすすみ、太陽電池モジュールとパワーコンデショナーが別メーカーで構成される時代は近いかもしれません。

中国韓国にコピーされて弱体化しつつある日本の弱電、家電メーカーに代わって、重電メーカーが成長の牽引車になる予感がします。重電メーカーは軒並み株価安いですし、長期保有考えたら、買い時期かもしれません。

当社の太陽光発電記録

天気が悪くどうなるかと思いましたが、最後の追い上げでなんとか帳尻があったようです。

3月27日10.06kwh

3月28日14.14kwh

3月29日14.35kwh

3月30日15.89kwh

3月31日10.13kwh

3月1日~3月31日トータル発電量 317.72kwh

(2010年予定の1kwh50円で換算したら 15.886円分発電)

当社に設置してある3kwの太陽光発電システムの記録を公開しています。

西隣のビルの陰になる東北東設置という悪条件ですがそこそこ活躍しています。

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