三菱電機の多結晶タイプ変換効率18.9%はすごい
先日名古屋のポートメッセで三菱電機さんの内覧会にいったんですが、すごい製品開発がされていることがわかり驚きました。
http://www.sijapan.com/content/l_news/2009/02/lo86kc000000cgpx.html
なんと多結晶なのにセル変換効率がサンヨーさんの単結晶並の18.9%というから驚きです。
もともと重電メーカーでもあるアドバンテージを活かして、太陽電池で発電した電力を、連係電力に変換するパワコンの電力変換効率97.5%という高性能パワコンを売りにしていた三菱電機さんですが、モジュール開発でも飛躍的な技術開発を仕掛けてきていまして、底力を感じさせてくれました。
耐久性と発電効率で劣っても、価格が安い薄膜タイプのモジュールの増産を各メーカーが準備している中で、あえてシリコン結晶タイプの領域で高度な技術開発に挑んできたわけですが、設置面積が限られるケースが多い我が国では選択の一つとして”あり”だと思います。
太陽光発電付きの新築住宅という売りで販売する場合、住宅がメインで、太陽電池の合計出力がどれくらいか問われることもないというのが実情でしょう。わかっている人間からしたら驚くほど出力が低くても、安い薄膜で十分というのが本音です。
その辺の事情で、住宅メーカー経由で設置数が急増する将来を見越して薄膜型の増産にシフトしているメーカーが多いのも当然です。無知な消費者事情に助けられ、安さが売りの薄膜タイプが来年以降急増しそうです。
そんな中で、あえて高品質を極めるところに軸足を置いて、高度な生産技術を求められる製品開発を行い、純国産という存在価値を保持しようとしている三菱電機さんの選択は、心情的に応援したいと思います。
業務の効率化という低コスト化の企業努力をろくにしない”高給取りぞろいの某大口取引先”の要望で、血ににじむコスト努力で行っている当社の低価格努力に対して、”値崩れして困る”と圧力をかけてきているだけの某メーカーとは、本質的な”志”が違いますね(爆)
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