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2010年1月16日 (土)

”専業”の高売り業者に”雨漏り”が多い理由

業界内部の事情がわからない人が記事を書くと、太陽光発電専門業者以外の新規参入で施工トラブルが多いように勘違いさせられますが、本当のところは違ったりしています。

太陽光発電工事でトラブル続出(朝日新聞社系の記事)

http://www.asahi.com/national/update/0106/TKY201001050511.html

数年前の工事に雨漏りが多いのは、小泉竹中改革で国の太陽光発電の補助金制度が縮小され、まともな業者の売り上げが伸び悩む中で、”ソーラーの専門業者であること”を売りにする訪問販売系の販売施工のシェアが増えた業界ウラ事情と重なります。

太陽光発電とオール電化の専門業者であることが多い訪問販売系のセールスの決めせりふは

”安かろう悪かろうで、いくら安くても雨漏りとか起こすいい加減な工事じゃ困りますよね”

”うちは高いかもしれませんが、しっかりした工事をしますのでそうゆう心配はないです”

ですが、実際のところは外注先の施工業者は他と同じところだったりします。

おまけに元請として現場監督を常駐させるわけもなく、営業歩合の上乗せ分だけただ高かっただけというあきれる実情の販売店がほとんどです。

”口先付加価値”の比重が高い訪問販売系のシェアが高い分野ですと、”安かろう悪かろう”よりも”高かろう悪かろう”というほうが多かったりしますのでお笑いです。

実のところ、当社も当初は安心だろうということで、施工料金が高い下請け業者を使ったことがあるんですが、孫請けに丸投げで、現場監督もせず、タラブル発生でも迅速に対応しないありさまで、実のところは単純に中間のピンはね分だけ高かったという事実に気づいて下請け業者の選定をやり直したことがあります。

なぜ普通の常識では思い浮かばない”高かろう悪かろう”現象がおきるのか?

答えは簡単です。目指しているものが、顧客満足ではなく、手っ取り早く荒稼ぎできる莫大な利益を第一に追求しているからです。

そうした極端な利益第一主義ですから、下請け業者には無理な工賃で、無理なスケジュールをこなさせ、施工ミスが起こりやすい状況を作り出します。

屋根の破損など将来の雨漏りにつながる事故が起きた場合でも、費用負担を下請けに押し付ける体質の業者が多いですから、お客様が知らないところで応急処置で処理されておしまいということがおきたとしても不思議ではありません。

現場監督派遣という元請として当たり前のことをしていれば、そうしたトラブルに的確に処理できますが、経費がかかるということで行わないわけですから、その手の高売り訪問販売系の高売り業者の施工でトラブルが発生しているのも当然だと思います。

そうした業者の多くは設立から数年の、営業年数が短いところが多いですが、トラブル逃れのために別の会社を立ち上げたケースが非常に多いですから、その点を注意すれば変な業者にかかわるリスクは未然に防げます。

もっとも訪問販売系の業者と契約されるお客様の場合、事前のテレアポなどで”判断力の甘い乗せられやすい人をさがす”という、フィルターを経て絞り込まれた通称”まんちゃん”といわれる人が多いですから、"うちは高くてもいいものを買う主義だから”と言ってくれちゃって、続々と”高かろう悪かろう”にまんまと引っかかってくれるわけですから・・・・orz・・・もう好きにしてよwの世界かもしれませんが(爆)

一連の報道で気になったんですが、太陽光発電を付ける時に屋根に穴を空けて雨漏りしたと思っている人が意外と多いようです。しかし、実のところは、新築段階で瓦など屋根材の固定のためにですでに屋根は穴だらけです。もちろんシリコン打ったりして防水した上で穴を開けているのですが、太陽光発電の支持金具の取り付けの三重以上の防水構造からすればはるかにゆるい防水仕様であるということを考えると、雨漏りの直接の原因は、多くは太陽光発電パネルの他のところにある気がします。

先日もある一流住宅メーカーの家の屋根裏に施工前の下見に入ったんですが、プレカットユニット工法のため野地板のボードに大きな隙間があって、板のない防水シートだけの状態のところに瓦固定の釘が何十本と打たれてぶらぶらしていました。雨水の流れ込みが皆無のしっかりした瓦で、その瓦も破損がないので、雨漏りはなかったですが、屋根材の結露した水分がぽたぽた落ちて、天井裏にしみを作っていました。

こんな状態のところで、太陽光発電の設置作業をしましたら、ぶらぶらの釘の防水シートの裂け目は大きくなるでしょうし、瓦が割れて雨が防水シートのほうに大量に流れ込んだら、即雨漏りトラブルです。

どんなにきちんとした施工をしたとしても、”太陽光発電を付けて雨漏りするようになった”と”濡れ衣”を着せられ大騒ぎされるのは目に見えています。

報道されているトラブルのうち、”実は住宅建築段階の欠陥だった”というのも少なくないのだと思います。

ただ力関係から言えば大広告主である住宅メーカーのマイナスになる報道はよほどのことがない限りないでしょうから、こうした”濡れ衣”を着せられないためにも、施工前の屋根裏の点検は必須だと感じた今日この頃ですw

記者さん太陽光発電のついてない屋根裏にもぐってから真実の記事を書いてください(爆)

印象報道に流れるマスコミは勉強不足wというひとは応援よろしく!!

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