トヨタの技術優位を放置できないアメリカ次世代産業戦略
アメリカが金融を軸にした世界戦略から、新エネルギー産業革命を軸にした世界戦略に舵を切っているのは周知の事実です。
オバマのグリーンニューディール政策プランは、日本のおめでたいマスコミが勘違いしているような”みんなで地球環境を守っていきましょう”という慈善活動の延長にあるものではありません。
”環境”というキーワードを”地球に優しく”という美辞麗句にとどめているのは、先見の明がない、思慮が浅い、大マスコミに簡単に世論誘導されるレベルの”おばか”な”日本”くらいなもので、欧米各国はもっともっとお金のにおいがプンプンするものとして、前向きに、戦略に、産業的に、”環境”に取り組もうとしています。
次世代の産業構造を見据えて、早めに重点分野のてこ入れを行い、先行アドバンテージをもって、富の集積をする=少し考えればあたりまえの経済戦争戦略の一環としてとらえているわけです。
それにひきかえ経団連の奥田=御手洗ラインの人々は産業競争力の低下を理由に、時代の先取りに反対し続けたわけですから、”あんたらそれでよくアメリカで現地法人の社長を勤めれたもんだね”といいたくなります。
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今回のトヨタ問題は、上記の世界戦略に基づきアメリカのビッグスリーの起死回生策として描いた自動車のエネルギーシフトが、大きく出遅れていることと無縁ではないでしょう。
グリーンニューディールを軸に産業構造の転換をはかるオバマ政権の目論見が、次世代分野でのトヨタの圧倒的なアドバンテージという壁にぶつからざる得なかったわけで、技術の差を埋めるウルトラCを探した結果ではないかといううがった見方も自然にわき起こってしまいます。
だいたい技術資料を理解できない議会が、全プログラムの情報の開示を要求する意味がわかりません。
だったら、相次ぐマルウェアの波状攻撃で、著しく利便性を損なっているWINDOWSを問題にして、対策を練ってやるから全プログラム情報を開示しろ!!といってあげたいくらいです。
新エネルギー産業革命に不可欠な自動車の電動化への現実的なステップアップであるプラグインハイブリッド=その最前線に立つトヨタを狙い撃ちにしたかのような今回のトヨタ叩きには、IT革命前夜に仕掛けられた、windowsよりすぐれているといわれた日本開発の基本OS”TRON"つぶしと同じにおいを感じます。
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今回のアメリカのトヨタ叩きをアメリカの世界覇権を維持する戦略の意図を感じると指摘している、わかりやすい記事をみつけました。参考にしてみてください。
参考ブログ”日本を守るのに右も左もない”記事・・・トヨタリコール問題の本質は?・・・
http://blog.trend-review.net/blog/2010/03/001570.html
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高いギャラをもらいながら、経済学も先端工業技術も勉強しないまま、30年前のレベルの”政治と金”談義でお茶を濁すだけの能力しかない大マスコミとかテレビコメンテーターが粗大ごみ、生ごみになりつつあります。
新エネルギーを意識した産業構造の大転換を前に、大きく世界が動き、各国のせめぎあいが続いている状況も読めないまま、本質的な議論も提起できない大マスコミの常連の無能連中・・・彼らに高いギャラをはらって付き合ってあげてる間に、どんどん日本が沈没していく・・・危機感がつのる今日この頃です。
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