最高の権力がマスコミにあることを示した検察審査会の市民感情
日本という国の民度というものが,小泉劇場のときからぜんぜん変わっていないことを知らされるニュースがはいり愕然としてしまいました。
先日、小沢幹事長の政治資金規正法違反容疑で、検察審査会が全会一致で”小沢氏は起訴相当である”という判断を示されました。
その判断は、建前であれ客観的事実に基づく審理を前提にしてきた”疑わしきは罰せず”という裁判制度のベースにある原理原則を真っ向から否定したものです。
端的に言って、”小沢氏は悪いことをしていそうだから、なにも罪に問われないで済まされるのは許せない”という,
根拠なき市民感情を爆発させた”はじめに思い込みありき”のもので、
連日のマスコミによる”イメージ刷り込み報道”の影響力を感じさせる議決だったと思います。
テレビの出演者の容赦ない非難とか、週刊誌の中吊り広告の見出しは、ここまで市民感情を支配できるものかと、正直慄然としました。
※
何十年か先に、ロッキード事件の検証のように、小沢=悪というイメージが、田中=悪というイメージと同様に特定勢力の政治的意図によりつくられた虚像であったことが判明した時、小沢氏の起訴相当の判断をした審査会参加の市民のメンバー11人は何を思うんでしょうか?
”悪いことしてるに決まってる”という”思い込み”で、一人の政治家の政治生命を抹殺した事実について、どういう言い訳をするんでしょうか・・・
”私はどっちでもよかったんだけど、小沢さんは許せないということを熱く語る人がいて、反対したら悪の延命に手を貸すのか?とすごい顔してにらみつけられて、とても反対できる雰囲気じゃなかったんです”
”証拠がなくても、隠しているだけに決まっています。○○学会の地区長が小沢さんの悪事をいろいろ教えてくれました。”
”人間は顔つきをみればわかります。顔が悪いのは悪いことをしているからです。”
小泉さんじゃないですが”人生いろいろ人もいろいろ”です。確かに人それぞれの感じ方、考え方を持つのは自由です・・・
しかし、”完全に、公平に合理的に裁くことはできない”という”法の限界”を踏まえたうえで存在している”疑わしきは罰せず”という司法の原則が、”市民感情”という感覚的理由によって破られることは決して許してはならないと思います。
このままでは”衆愚に人気がない人”ばかりが犯罪者にされる一方で、”衆愚に受けがいい大悪人”がのさばるという、最悪の逆転現象を大量発生させられることになりかねません。
これからもマスコミとその背後の組織が牽引し、利用していくだろう”司法の市民感情化”には断固対決していきたいと思います。
民主化の名の下に無責任な衆愚の井戸端会議を増長させるくらいなら、逆に司法なんかやめにして、戦国時代みたいに”暴力こそが正義”の社会をつくればいい、と、いいたくなります。
それぞれの人が命がけの立場にたたされ、判断を迫られるわけですから、真に正しいものに命をかけようとするでしょうし、そのなかで”衆愚受けがいいだけの偽物”は淘汰されていきますから・・・よっぽど市民感情化された司法よりは、まともな結論を導き出すことができると思います。
※
今、まさに、イメージ先行のマスコミ報道でつくられた虚像による議決で、日本の対米自立を目指した一人の政治家が抹殺されようとしています。
これを許してしまったら、日本の政治家の”生殺与奪”を握るのは、選挙制度ではなく、日々のテレビ番組を通して容易に印象誘導ができる”マスコミを支配するもの”という事実を追認することになります。
これは民主主義にとって大変”危険なこと”だと思いますが、この国の政治が戦後65年もの間、独立国でありながら、外国の諜報工作機関の支配下にあるような動きしかできなかったのは、その”危険なこと”がまかり通ってきたことの証明じゃないかと思うようになった昨今です。
B層という情報弱者を利用した日本支配の茶番劇に対しては、たとえ少数派になったとしても、毅然としてNOの意思表示をつきつけていきたいと思います。
※
仮に、外国の諜報機関が政権打倒計画を立てたとします、おそらく資金移動がやりやすい税の網を逃れれる宗教団体がその重要な役割を担うでしょう。(宗教団体を使うということは、申告しなくてもいい資金をつくりやすいわけですから、存分に工作資金を動かせるというのが鍵となります。)
裏金化した豊富な工作資金を使って、”市民感情”を操ることのできるマスコミ編集幹部に影響力を行使できるでしょうし、意にそぐわないものに対しては、闇の勢力を使って暴力で抹殺して、自殺あるいは事故死として処理したり、性犯罪者として冤罪で逮捕社会的生命を奪うこともできます。
各地域の生活現場では、地域密着の信者を使って、主婦の井戸端会議みたいなかたちで印象誘導の”デマ”を確実に伝播させれるでしょうし、検察をはじめとした司法に潜入した信者を使って、マスコミの印象誘導報道のきっかけとなる事件を取り上げることもできます。
信濃町にしても、統一教会にしても、宗教哲学が欠如したインチキ教団でありながら、戦後65年間であんなに勢力を拡大できた一番の理由は、外国工作機関の作戦の一環であったということもあげられるんじゃないでしょうか?
(16世紀のスペインの世界制覇=植民地支配の裏方としてイエズス会という宗教団体が大きな役割を担っていたという歴史的事実は雄弁です。陰謀論と一笑に付す前に、政治評論、軍事評論のプロなら信仰宗教団体を工作計画に組み込むという合理的戦略を評価すべきでしょう。)
※
戦後60年がたっても、同じ敗戦国ドイツの5倍もの米軍基地が、日本に存在し続けています。
ところが常にアメリカの植民地のようになっている日本のあり方に疑問を投げかけるマスコミ報道はほとんど皆無といっていい状態でした。これは実に不可解なことです。
日本国民はそろそろ、この不思議さに気づき、立ち上がる時だと思います。
過去において”日本の対米自立”という切り口をもって政治潮流を創ろうという意思を示した政治家たちは、田中角栄さんでも、橋本龍太郎さんでも、マスコミが作る市民感情により失脚させられてきました。(橋本龍太郎氏がアメリカ国債を売ろうとしなければ、小泉劇場は仕掛けられなかったと思います)
今また小沢一郎というひとりの政治家が、政治生命を絶たれようとしています。
小沢一郎という人間が評価できるかどうかという前に、”マスコミが作る市民感情なるものによって、政治家はいつでも抹殺できる”・・・という構造そのもののおそろしさ・・・許しがたさに対してより多くのひとに目覚めていってもらいたいと思います。
それを踏まえて、マスコミが作った”市民感情”なるものを体現した検察審査会が下した”小沢一郎氏を犯罪者として起訴すべきとした理由”を、要旨を掲載した中日新聞記事の内容をjpg化して記載しますので、ぜひ直接判断してください。
(そもそも石川議員の起訴事実自体が記載訂正で済むような形式犯であり、ほかの小沢氏の秘書ともども長期拘留されるほどの犯罪性が高い違反行為でなかったということが見えてくるはずです・・・・)
※
jpg画像化した 小沢一郎・民主党幹事長に対する東京第5検察審査会の議決の要旨
審査会が起訴相当とした事実は、ゼネコンのヤミ献金の授受でなく、不動産取引の事実を記載すべき年度に記載しないで、記載すべきでない年度に記載したという、収支報告書の金額でなく取引時期の虚偽記載の共犯容疑ということです。
【起訴相当容疑内容】
陸山会の代表者である小沢氏は、陸山会が、2004年10月に代金約3億4千万円を支払い、東京都世田谷区の土地を取得したのに、
(1)会計責任者の元公設秘書の大久保隆浩、元公設秘書の石川知裕と共謀の上、05年3月ごろ、04年分の収支報告書に、土地代金の支払いや土地を記載しないまま、総務大臣に提出した
(2)大久保、元私設秘書池田光智の2被告と共謀の上、06年3月ごろ、05年分の収支報告書に、土地代金分を含む約4億1500万円を事務所費として支出し、土地を05年1月7日に取得したと虚偽記入し、提出したものである。
その虚偽記載の動機は、陸山会名義の不動産取得のための代金が小沢氏個人から借りて払ったことを隠蔽するためとして、動機を裏付ける状況証拠として、銀行から融資を受けて購入したように見せかけるために、銀行融資が実行された後になるように、不動産の登記を2004年から2005年にずらしたこと、本人が銀行からの融資手続きを行っていること、絶対的権力者である本人が知らないわけがないことなどに言及し、共同正犯であり起訴相当であると断じています。
審査会が列挙している議決根拠をかいつまみながら、突込みを入れていくと以下のとおりですw
A直接証拠
政治収支報告書提出にあたり小沢氏に報告了承をうけているという当該案件被疑者の供述
(収支報告書できましたという報告は当然うけるでしょうし、報告書にぱらぱらと目を通すでしょうが、それをもって共犯の証拠といわれて、説明を求められても、小沢氏じゃなくても説明しようがありませんよw)
B状況証拠
政治報告書の詳細にわたって精査していないというのは信じがたい
(はんこを押すのが仕事みたいな時もある一定規模の組織の管理職の実情に疎い人たちのようですね、社長がいちいち電卓はじいて検算できる規模はせいぜい年商1億ですよw)
絶対的な権力をもつものの同意もなく、収支報告の虚偽記載をするはずがない
(たんなる記載ミスで処理すればいいという認識だったから事前報告もしなかったという想定は思い浮かばないんですかねw)
購入資金があったわけだから、わざわざ金利を払う銀行借入をしたのは市民感覚から理解できない不可解な行動
(自転車操業の経験があれば金利より当座の現金調達という気持ちわかりますよw資金繰りも知らない人なんでしょうかw)
本人が銀行融資手続きをしていて、虚偽記載の詳細を知らなかったということはありえない。
(そりゃあ運転資金が必要なら融資を受けるために必要な手続きはするでしょうが、それが虚偽記載の共犯の証拠として強引に結びつける感覚はどうかと思う?w)
巨額の資金を小沢氏個人がもっていることを隠蔽するための工作
(会計処理的には、記載しなくてもいい立替払いの出し入れが問題にされ、通常記載訂正で済まされてきた間違いなわけだから、そこまで悪意を拡張してとることもないのにw)
市民感情から秘書の間違いで済まされたら民主政治の危機を感じる(根拠というより感想?)=”秘書に任せていたと言えば政治家本人は罪に問われないのか”という気持ちの代弁
(秘書として工作員をもぐりこませている統一教会のようなカルト宗教団体があるが、連座制を強化すると工作員を送り込めるカルト教団の思う壺になるというリスクこそ考えるべきだと思う)
(政治家の弱みをつかみ遠隔操作しようと思えば、議員秘書に信者工作員を送り込み、議員本人の同意なしに政治資金規正法の虚偽記載をさせるだけで支配OKということになる・・・いう事を聞かない邪魔な存在になれば、マスコミと司法に証拠ともども情報リークしてつぶせばいい・・・信者工作員に秘書として潜入されている恐れのある国会議員は1999年時点で140名以上だったらしい・・・特定できた信者秘書は48名・・警察庁公安資料・・検索ワード勝共議員)
以上、普段テレビを見ない人間からすると、”毎日テレビを見ていると、普通の市民感情ってこうもすさまじくなっちゃうのか”というくらい”悪意全開”で小沢氏を見ていて、同じ市民感情を70%以上の日本人が持ってるのだろうと暗い気持ちになりました。
改めて”日本はアメリカに戦争に負けたんだ”という惨めさをかみしめさせられる昨今ですが、一人でも多くの日本人が真実に目を向けてもらいたいと思います。
最近は伝えることが多くて、太陽光発電の記事が後回しになっています(汗)
本業ともどもこれからも応援よろしくお願いします!!
PS
そんなテレビ番組の中でも、下のように数少なくてもまともな意見を言う人がいます。それがせめてもの救いだと思いますが、そうした勇気ある正論を語れる人が、自殺したり、事故にあったり、痴漢で逮捕されないことをこころから祈ります。
注・・個人立替分の不記載でなく、時期違いだけに容疑を絞ったことを重視して、記事を一部修正(個人立替不記載の収支報告書の例は星の数ほどw)
参考
テレビ朝日「ワイドスクランブル」 川村晃司、クズカタを叱る!
http://www.asyura2.com/10/senkyo85/msg/342.html
投稿者 喫煙者にも権利を! 日時 2010 年 4 月 28 日 13:15:06: U75P.qb8apGDI
テレビ朝日「ワイドスクランブル」 川村晃司、クズカタを叱る!
4月28日 昼 放送のテレビ朝日系「ワイドスクランブル」のコメンテーター・川村晃司氏は、ゲスト出演していた民主党副幹事長・クズカタ こと生方の発言に対してもう反論した。
(文言はそのままではなく、要旨です。念のため)
生方「小沢幹事長は、検察が不起訴と決めたので、シロなんだと主張して、きちんと国民に説明してこなかった。国会で証人喚問の場を設けて、そこできちんと釈明すべきであった。そうした説明が十分になされていないことへの国民の感情が、今回の検察審査会の決定に影響を与えたと思う」
川村「そんな発言を政治家がしていいのか。政治家には二通りの責任がある。政治的・道義的責任と法律的責任である。あなた(生方)の発言は、その二つを混同している。国民のイメージや感情によって、政治家が法律的な責任を追及されるようになったら大変だ。検察に起訴されたら、政治家はそこで事実上終わってしまうのだから」
これに対してクズカタは、まともな反論が出来ず。
注 クズカタとは、起訴内容の詳細も見ていないのに、テレビタレントのいうことを事実だと思い込んでいる不勉強な情報弱者の生方幸夫さんのことだと思います(爆)
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