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2010年5月12日 (水)

マスコミ報道の自由とは収賄の自由だった

最近の中日新聞の見出しは、俄然おとなしく普通のレベルになりました。
記事の中身のほうは、前からペンネーム竹内洋一という人の記事以外は、民主たたきの感情移入もなく客観的事実が主体でしたので、見出しが変わるとぜんぜん公正な紙面になるから、つくづく”見出し”は重要ですね。
”毛ばりつくりが趣味”という印象誘導見出しの担当デスクが、定年退職したのかと思っていたんですが、機密費によるマスコミ抱き込みの事実が暴露されはじめたんで、鳴りを潜めているのかもしれません。
あとで引用する記事みたいな情報が流れてる時に、露骨に印象誘導を感じさせる見出しなんか打ったら、”おこづかいもらってました”と宣言してるようなものですからね。

先月、小渕内閣で官房長官を務めた自民党元幹事長の野中さんが、官房機密費がテレビに出演している評論家とかコメンテーターにはらわれていたことを暴露しましたが、それにあわせて現場サイドから詳細な情報が漏れ始めています。

この記事のように、現場の記者の取材活動を集約した情報を入手できるデスククラスの人間が、権力中枢の仕掛け人に逐一報告し機密費もらっていた事実まで出てくると・・・ますますマスコミ報道は鵜呑みにできないという気持ちが強くなりました。

マスコミ神話が崩れた今、情報の海から、真実を嗅ぎ取る能力が問われる時代になったと感じる今日この頃です。
Photo 写真引用 田中龍作ジャーナル(筆者撮影)

引用
田中龍作ジャーナル

http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/149380413.html
機密費―「夜回りメモ」は全社毎あさ、野中官房長官の手元に

写真
機密費の使途を一部暴露した野中広務元官房長官(撮影:筆者)

 野中広務・元官房長官の暴露で政治評論家をはじめとする言論人にまで渡っていたことが明らかになった官房機密費。ヒステリックなまでに「政治とカネ」を報道する記者クラブがこの件では実におとなしい。

 有能な官房長官は内閣を守るために巧みな情報操作を行うのだが、それには情報収集が欠かせない。小渕内閣で官房長官を務めた野中氏の情報収集力は目を見張るものがあった。 

 官邸詰めに限らず新聞・テレビ・通信社の記者は「夜回り」という取材活動を行う。日中、公の場では聞けない話を夜遅く政治家や当局者の自宅にあがり込んで聞くのである。

 政治部記者であれば、与野党の政治家、秘書、官僚の自宅に夜回りをかける。外で飲みながら話を聞き出すこともある。夜回り取材では、どの議員が誰と不倫関係にあるといった類から、政権が倒れるようなスキャンダルまであらゆる話が記者の耳に入ってくる。

 記者は夜回り先から社に戻り、キャッチしてきた情報を「夜回りメモ」にまとめる。怖くて表には出せない貴重な情報ばかりだ。野中官房長官のもとには、全社の「夜回りメモ」が翌朝届いていた、という。ある社の上層部にいる知人がつい先日明かしてくれた。

 「○○が反党的な画策をしている」「○○省の官僚Aは■■議員と▼▼の件で裏約束をした」などといった情報が、毎朝、野中氏の耳に入っていた。永田町、霞ヶ関に関するすべての動きを野中氏は把握していたのである。政治部長→社の幹部→野中氏というルートだ。

 筆者は政治部記者ではなかったが、選挙取材の「票読み」などが社の幹部から自民党の各派閥に抜けていることは感づいていた。だが全社の夜回りメモが毎朝、官房長官の手元に届いていたとまでは知らなかった。

 週刊誌など雑誌の記事についても、野中氏は「どの新聞社」の「どの記者」のアルバイト原稿ということまでつかんでいた。

 野中氏はマスコミ大手の政治部長、編集長や幹部を抱き込むのに、官房機密費を使っていたはずだ。機密費問題で新聞・テレビが静かなのは、結構な現金をもらっていたからとも推測できる。頬かむりを決め込み、沙汰止みとなるのを待つのだろうか。

以上引用終わり

政権交代で、記者クラブの壁が壊されつつありますが、そうした情報公開が進んだと言うことが、政権交代の目に見える一番の成果だと思います。
フリージャーナリストが一次情報にアクセスしやすくなるということは、特定勢力に都合がいい情報誘導もやりにくくなるということですから、いろんな物事がよりよいほうに流れ始める導水路になるんじゃないでしょうか?
逆に言えば、マスコミが必死に新政権をつぶそうとする理由もその辺にあるのだと思います。

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