”小沢つぶし”=マスコミ印象操作”政治とカネ”への対応で政治家の人間性が分かる
マスコミでは、いまだに「民主党は”政治とカネ”で民主党はけじめをつけていない」ことも参院選の敗因だという意見が報じられています。
さすがに社説とか政治面でしつこく掲載することには憚りがあるのか、識者の意見とか読者の投書というかたちで”一番の原因は政治とカネ”などという印象誘導を継続しています。
マスコミの編集部のひとたちは、小沢氏をめぐる”政治とカネ”問題の証拠とされるもののほとんどがガセだった、ということをどう総括しているんでしょうか?
ヤミ献金を渡したことにして私的に流用したことをごまかした可能性もある建設会社元会長の証言とか、
現金の受け渡しの現場を見たという”知り合いの知り合いの証言”とか、
全然別の打ち合わせで同じ名前のホテルの名前が書かれたメモの存在とか、
現金運搬にかかわったという元秘書のほら話とか、
マスコミが、これらの”ガセネタ”を”有力証拠”としていっせいに報じたからこそ、小沢氏”ヤミ献金”の疑惑があるように印象誘導され、小沢NOの世論が作られたと思うのですが、マスコミはそうした世論誘導の責任をどう総括しているのでしょうか?
最近の世論調査でも”菅内閣の継続を望む”という項目とともに、小沢氏は”政治とカネ”の説明をはたしていないという項目をしつこくセットしていますが、具体的になにが”政治とカネ”の問題なのかをはっきり明示したマスコミ報道は見たことがありません。
具体的にこれが問題があるということは一切なしに、”政治とカネ”で不透明な動きがあったような印象だけが一人歩きしているというのが実態ではないでしょうか?
これは実に危ういことだと思います。
※
8月8日のフジテレビの政治討論番組で、準レギュラーのコメンテータの崔洋一氏なんかはいまだに”政治とカネの問題をはっきりさせていない”とかいっていました。(日共党員でしょうか?)
その場にいながら、「あなたが指摘する”政治とカネ”の問題とは具体的にどうゆう問題ですか?」という簡単なつっこみもしない民主党議員の対応は大いに疑問でした。
”土地取引で不明瞭なお金の動きがあってふにゃふにゃ、背後にやみ献金の存在を感じるふにゃふにゃ”
とかイメージ先行でいわれたとしても、次のような常識的な切り返しもしなかったのはどうしてでしょうか?
”事務所用に土地取得するために、登記前の仮取引の仮払い金を小沢個人のお金で立替払いしたが、一時的な処理は、収支報告に記載の必要がない。したがって、登記が完了してから土地対価を事務所経費支出として正式支払計上した。”
”不明瞭な取引というマスコミの印象報道が蔓延したが、実際の事実を検証すると全然不明瞭な取引ではない”
”ヤミ献金隠しのための虚偽記載なんていう世間知らずの検察が作ったストーリーに、マスコミも世間も踊らされている・・・常識的に野党議員に一度に5千万円もの現金を払う意味はなく、公共工事受注の建設会社の内情を知らない現実離れしたストーリーである”
同志の冤罪をはらすという、そんなあたりまえのこともしないで、ただただ”そうですねえ”といってお茶を濁しているのは、いくら彼が”反小沢グループ”の人間だとしてもどうしたものでしょうか?
”取引成立時点と登記の時期を3ヶ月近くずらしたのが意図的である”というのが、公表されている立件根拠ですが、
”農地を事務所費計上することはできません。当然ながら農地を宅地として地目変更して所有権移転登記を行うには農業委員会の承認などかなりの日数がかかることは不動産業界の常識です。そんなことも知らないで、あやしいといってる世間知らずの方ですか?”
ときり返したら即撃沈なくらいおそまつな立件根拠です。
それに対してまともな反論もしないで、同志の離党勧告・議員辞職勧告を追認するような民主議員には、自分の有利不利を中心に計算高く立ち振る舞う、世論迎合のあざとさのほうを感じてしまいました。
もっとも読売テレビの”たかじん”みたいに、筋違いコメント爆裂要員の田嶋陽子さんとか、窮すれば大声で威嚇して黙らせる三宅久之先生とか、別のフリで強引に流れを変える辛坊みたいな司会者がいる番組なら、正論をいっても編集でカットされ返り討ちにあってしまうかもしれませんが・・・・
※
そもそも政治資金収支報告書不実記載として政治資金規正法違反で立件された石川議員の容疑の”不動産取引”の”期ずれ”ですが、
2,3ヶ月かかるとされる農地の所有権移転登記の事務処理上、10月末の取引合意から、所有権移転が正式のものになる登記完了が翌年になるのは普通のことです。
農地からの転用は農業委員会の了承なしに行えませんから、農業委員会の了承前の農地を、事務所用地として収支報告書に記載した場合は、それこそ虚偽記載になってしまいます。
この件で、国会議員の石川氏を起訴した検事は、”農地を事務所用地として計上する違法行為をおこなわなかった”ことで起訴したわけですから、とんでもない”大ちょんぼ”を犯したと思います。
そうしたことも踏まえないで”政治とカネ”をいまだに持ち出すようなマスコミ関係者というのは、自分こそ”マスコミとカネ”の関係者だと白状しているようなものでしょう。
※
確かに”潔白だというのなら国会に出て潔白を証明すればいい”という意見はもっともに聞こえます。
しかし、鈴木宗男さんの疑惑が起こったとき、証人喚問が何を生んだかを思い出せば、それが”正論もどき”であることを思い知ることになるでしょう。
あの時の鈴木宗男さんは、潔白を証明するどころか、事実とは無関係に、根拠のない噂話の類までつぎつぎ持ち出されて疑惑をあおられ、”疑惑の総合商社”というイメージを刻印され、一方的に政治生命を奪われました。松山千春さんという助っ人がいなければ彼がよみがえることはなかったでしょう。
これは恐ろしいことです。
いいかげんなガセ証言のつまみぐいで”大悪人”に仕立て上げられ、ひとりの人間が抹殺されていくわけですから・・
国会喚問というのは、マスコミのため政治ショーと化した”無責任”なものである、という認識を多くの国民が共有していない現段階では、マスコミの売り上げアップの政治ショーにしかなりません。事実はどうであれ、最終的にマスコミの思うがままに悪者に仕立て上げられる”魔女狩り裁判”の場となるだけだろうというのは簡単に予想できます。
それをわかってて国会喚問を繰り返す連中には、”正義感”よりも”底意地の悪さ”のほうを強く感じてしまいます。
※
事実を知れば知るほど、一連の検察マスコミ合同の”小沢つぶし”は異常さを感じます。
不思議なのは事実関係をわかっているはずなのに、マスコミのほんの一部の人間しか、小沢つぶしキャンペーンの冤罪誘導に疑問を投げかけていないことです。
さらに驚きなのは、党派が違ったとしても異議を発するべき”魔女狩り裁判”の様相を呈している冤罪事件である”陸山会事件”の問題性に目を瞑り、逆に政治闘争に利用しようという連中が、政界に満ち溢れていたということです。
”弁護士”のくせに、”推定有罪”の検察審査会議決に便乗し、権力闘争に悪用しようとした男
とりわけ菅・仙谷コンビが、”検察審査会の起訴相当議決”を待って、小沢氏に離党勧告する準備をしていたというのにはあきれ返りましたね。
検察審査会の議決要旨を見てみると、”マスコミ報道を見ていると、悪いことをしてたんだろうと感じるから起訴すべき”という法律的にはぜんぜん正統性がない冤罪議決ですよ・・・それを自らの権力闘争に利用して、政権支持率アップに利用しようというんですから、まさに”人間のくず”ですね。
そんな”道義に反する行為を平然とできる””人間のくず””菅仙谷(カンセンダニ)”が、日本のこと、日本国民のことを真摯に考えるわけはありません。
”首相がころころ交代する不幸”よりも”人間のくずが国家権力の中枢に居座る不幸”のほうを重視して、”菅仙谷(カンセンダニ)”退陣、新総理候補の下での解散総選挙を求めたいです。
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