政策路線変更のため参院選で勝つ気はなかった仙谷シナリオ
民主党の非仙谷グループの議員の意見を聞いていると、皆すごく当たり前のことをことを言っていました。
”昨年、政権交代に一票を投じてくれた国民との約束=マニュフェストを踏まえた政権運営をしてもらえるかどうかが重要であり、誰が総理になるかどうかは二の次である。”
”現実的にマニュフェストの変更を余儀なくされることは否定しないが、どうしてなのか?その理由を国民に明らかにして、納得ができる答えを見つける努力もなしに、いきなり政権中枢の一部の人間だけで勝手に路線変更をするとしたら、裏切り行為である。”
消費税導入・国家戦略局放棄・事務次官会議復活など、それまでの鳩山政権の動きをすべて反故にするような一連の菅政権の信義の欠如した動きに唖然としていたんですが、民主党全体というより、政権中枢の仙谷・玄葉・菅が勝手に進めた話だったということがあらためて明らかになりました。
※
ときどき”日の丸の神様”がモニターに登場して、ヒントを見せてくれることがあるんですがw・・仙谷さんのシナリオでは、民主とみんなの党あわせて過半数になるくらいの負けを想定していたみたいですね。
枝野さんが、唐突にみんなの党との連係を示唆する直前にアメリカのカーティスさんが官邸に来て長時間話し込んだようですが、そのときにも世論調査その他の情勢で、そのシナリオが確定していたのだと思います。
参院選直前にも国民新党と郵政見直し法案の成立を重ねて約束した菅さんです。その約束を反故にするシナリオとして、
参院選で過半数にわずかに届かず・・・
参院での票数不足により、国民新党との約束の郵政見直し法案の断念
政権運営のためにみんなの党との連係
政府保有金融資産の底値放出・郵政マネー放出
アメリカのお墨付きでマスコミ+官僚機構が長期政権化バックアップ
というようなシナリオが書かれていたんじゃないでしょうか?
どんない鉄面皮の菅・仙谷(カンセンダニ)政権でも、露骨に鳩山政権時の路線を反故にはできませんから、あらゆる政策を、参院で通らないからやむを得ないという言い訳でつぎつぎ反故にするつもりだったんだと思います。
※
参院選の総括では、民主党の非仙谷グループの人の意見は、衆院選で国民に約束したことを反故にしたから国民の支持を得られなかったという明確な答えでした。
対するマスコミとか仙谷グループの意見は、”菅さん以前の民主党に対する批判が大きい””一年で3回も首相が変わったら恥ずかしい”という筋違いなものでした。
”首相がころころ変わるのは避けるべきだが、衆院選で支持された国民との約束の実現を説明なしで放棄するような首相ならば、容認することはできない”という趣旨の発言の民主党の非仙谷グループの人の意見はしごく当然なものだったと思います。
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この二ヶ月に菅・仙谷”カンセンダニ”政権中枢のひとを見ていて、つくづく政治に人間性は重要だなと感じました。
論客といわれる理論派の中には、政策理論最優先の偏狭な合理主義者が少なくありませんが、この手の人たちは社会の常識、人間の良心からいったら思いもよらないことを平然と行ったりします。
イラク戦争をはじめたブッシュ政権をささえたネオコン、大量虐殺を招いたカンボジアポルポト政権、文化大革命を主導した中国共産党、仲間の連続殺害にいたった日本の連合赤軍、人間の自然な感情を、屁理屈でゆがめてしまう人たちは、とんでもないことをしでかしてくれます。
自分が思い込んだ理論に絶対的な自信があるから、非情な判断ができるんですね。
しかし、世の中のほんの一部しか掌握できない人間が、絶対的に正しい理論などそうそう把握できるわけがないという大前提を見失っている時点で、彼らは間違っています。簡単に言えば、了見が狭いんだと思います。
さいわいにして菅・仙谷”火事場泥棒クーデター”は、未然に防げそうですが、衆参ねじれという大きな障壁を生んでしまいました。政策実現のテンポは格段に落ちるでしょう。しかし、菅・仙谷(カンセンダニ)という内なる病原菌の存在が早めにわかったということでは、むしろよかったのかもしれません。
昨年衆院選の政権交代を託した国民の願い、今回参院選で裏切りにお灸をすえた国民の怒りを、真摯にとらえなおし、着実に日本再生の道を再び歩み始めてもらいたいと思います。
まともな心のある政治を応援していくつもりです。これからも応援よろしくお願いいたします。
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