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2010年10月21日 (木)

勘が鈍いエリートを大量生産した日本社会=検察・マスコミの妄想執着症候群

多くの人間が”政治と金”という言葉を聞いて思い浮かべるのは、”勧善懲悪ドラマ時代劇”のお約束である私腹を肥やす悪代官と悪徳商人の構図であり、公共工事の受注業者が政治家に大金を与え、工事受注で便宜をはかってもらい税金出払われる工事代金から不当な利益を得る構図だと思います。

しかし、現実的に考えたとき、実際の政治がそんなもので動いているかというとはなはだ疑問です。

旧知の工事業者が不景気で四苦八苦している姿に胸を痛め、なんとか力になれないかと情をかけることはあるかもしれません。しかし、私腹を肥やすために公益を害するような”勧善懲悪ドラマ時代劇”の登場人物みたいに、我田引水で行政選択を歪めるような政治家が存在していると本気で思い込んでる人は、正直いって安っぽいテレビ番組の見すぎじゃないでしょうか?

本当に私利私欲の塊の政治家ならば、人望がないので十分な支援は集まらないでしょうし、工事業者にしてみても、バブル崩壊後の失われた10年には、粗利率15%~20%くらいのところで戦っていて、20億30億の工事の受注のために、役に立つかどうか分からない献金を1億も出すというのはありえなく、いかにも現実離れした話です。
こうしたマスコミ・検察のストーリーを冷静に見てみると、逆に、彼らが現実の社会といかにかけ離れた生活感覚をしているかということがよくわかると思います。

本当は冤罪でありながら、司法の面子のために有罪にさせられた鈴木宗男さんの事件、ますます冤罪であることが露呈しつつある福島県知事の事件なども、現場感覚がなく、デスクでテレビばかり見ていて現実ばなれした妄想を肥大させているマスコミ編集幹部と、同じく司法以外の社会経験ゼロで、生きた社会常識が欠如した両者が、タッグを組んだために創作された”妄想ストーリー”の賜物だったんじゃないでしょうか。

反社会勢力が流したガセネタが一人歩きして、あたかも公共工事受注の見返りのやみ献金が存在しているかのような妄想が連日刷り込みされている小沢氏の政治資金めぐる”陸山会事件”なんか、単なる会計処理の期ずれをよくここまで一大汚職事件のように印象誘導できるものだと空恐ろしさを感じてしまいます。

最近の日本では、なぜこんな馬鹿げたことがまかり通る社会になってしまったのか?・・・といいますと、暗黙知が欠如したいわゆる”勘が鈍い人間”がエリートになれ、でかい顔をできる社会構造になっているからにほかなりません。
平面的な情報知識の記憶能力とつじつまあわせの能力しかない人間でも、有名大学の入学試験に合格すればエリートになれ、おとなしくエスカレーターに乗っているだけで権力中枢にまつりあげられていく・・・、一面の評価基準でしかないはずの入試成績を、極端に偏重する社会構造。そうした片手落ちの構造が生んだ当然の帰結が、現在の日本の姿なのだと思います。

たちが悪いことに、司法にしてもマスコミ編集幹部にしても、”スーパー”がつくほど勘が鈍くて、世間知らずの自分の無能さに無自覚で、絶対に自ら非を認めることはありません。
現実社会は、勧善懲悪ドラマ時代劇のわけがないのですが、自分の優位性の証である、平面的な論理整合性の要塞にこもりながら、自らの非を省みることなく、現実離れしたストーリーを強引に押し通しています。
そして、日本の未来を背負う有能な政治家を、ちんけな司法公務員とか、大新聞編集幹部とかの体面を守るためのいけにえにする、という大罪をおかしているわけです。

彼らは訳知り顔でよく言います!
収益を日々追求する事業経営者が見返りがないのにそんな大金を払うわけがない!と・・・
たしかに損得勘定で生きている彼らの周りの人間には、見返りがないのに大金を献金する人間はいないかもしれません。
しかし、現実の世界では、義侠心に駆られ、意気に感じ、見返りを求めず大金を寄付する人が、実際に存在するんですよ。

ある意味ではエリートといわれる彼らが、政治家の心意気に感じ、私財をなげうって支援するという、無償の行為の存在を疑問視するような、狭い了見の持ち主でしかないというのは残念なことです。

人間はいつかはかならず死にます。限りある命を実感できるからこそ、損得勘定を越えた無償の行為に、永遠の価値を見出せたりするわけです。自らが無に帰する宿命を悟った人間であるからこそ、もうひとつの命である”こころ”を未来につなぐリレーに、生きた証を託そうとするものです。
日本の風土の中で、何千年と紡がれてきた民族の”価値観”を喪失し、エリート面した勘が鈍いKY連中が、あらゆるものを損得勘定の論理整合性の中に塗りつぶしていく様は、日本人の血を引き継ぐものとして容認しがたいものがあります。

現場経験がない人でも、”勘がいい”人間というのは、畑違いのことでも、根本をとらえる能力に優れているものです。ですから、現場経験がない=無能というつもりはありません。

しかし、問題は、エリート面した”勘が鈍い”連中が、その偏狭なプライドゆえ、間違った自説にこだわり、世間に多大な迷惑をかけまくってるということなんです。
情報知識の記憶力が優れていても、理屈のつじつまあわせに優れていても、勘が鈍い人間は、一言・・”使えねえ!迷惑!”に過ぎません。

すでに多くの人生の達人は見抜いてます・・・”政治と金で汚染された古い金権政治家”レッテルをはられ、袋叩きされている”小沢一郎”とクリーンと連呼している市民派を気取る政治家と、どちらが”人間としての精神の潔癖さ”をたたえているか?
マスコミお勧めの市民派政治家のほうが、人間としてよっぽど腹黒くダーティーであるという皮肉な現実は、マスコミが唱える”クリーンな市民派”という言葉の空虚さを如実に伝えてくれます。

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自民党時代には、献金や、選挙時の陣中見舞いや、選挙応援の人貸し、そして未だに続いてるのが、お土産付きの天下りです。ゼネコンは今やほとんどの役員があまくだりのめんつばかりです、現場のたたき上げの重役は常務どまり、仕事を取ってきた見返りに、また自分の後輩の天下りの道筋を付ける、そして役員はがっぽガっぽ稼ぎ、平社員はリストラにおびえ、無理を忍働き鬱になり壊れていくか、冷血な人間に生まれ変わるか。そのひも付き補助金を阻止しようとして、他にも膿を絞り出そうとして、小沢さんは、狙われた私は香川からデモに参加しました、その勢いを香川で、タスキをつなげたいと思ってます。横田電こうさんに励まされてます。頑張ります。

投稿: ぽっきー | 2010年10月27日 (水) 23時43分

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