情緒的開国論のTPP推進派を哂う(2)食糧にならない豚を太らせても意味はない
この20年のグローバリズムの動きは、富を偏在させ、豚を太らせても、”豚に真珠”で、世界の豊かさにつながる投資で富を還元しないどころか、さらなるマネーゲームを求めて世界中の人を貧困に叩き落しながら、富を巻き上げるばかりで、世界の貧困の拡大を広める害悪にあるということを明らかにしてくれました。
経済の規制をなくし、自由貿易を進め、自由な競争すすめれば、神の見えざる手が合理的な結果を導いてくれるということは、無菌空間における仮想計算が生み出した方式で、机上の空論にすぎないことはいうまでもないことです。
※参考記事 ネオコンの合理諸式の非合理 http://red.ap.teacup.com/sunvister/99.html
市場の主体が経済合理性を追求するものという前提で、経済関数を組み合わせた中で合理性を導いてきた新自由主義的な経済学は、人間社会におけるモチベーションが、数式化できない非合理な感情の上に存在しているということを消去しておいて論理展開した時点で、終わっているのかもしれません。
市場参加者の自由にゆだね、純粋に経済合理性を追求すれ状況を与えれば、”情けは人のためならずという・・自利利他の精神を具現化した経済活動こそが持続的最大利潤を生む”という結論に到達し、拡大再生産の経済循環という経済合理性に結びつくはずでした。
しかし、現実社会においては、個人の自己防衛のバイアスが大きく係ります。これまでの蓄財を使い、政治権力・メディア誘導を駆使した自己防衛の経済非合理により、本来の経済合理性が大きく阻害されるという事態が頻繁に起こります。
欲豚はいつまでたっても豚のままで、永遠に神にはなれないわけです。
”豚に真珠”とはよくいったものです。
★世界人口の半分は1%の富の配分に甘んじている
★社会全体規模での所得再配分を、奇跡的経済成長に結びつけた、戦後日本の成功パターンを、世界レベルで推進すれば、安定的持続的経済成長に結びつく
★世界中で人々を圧死させている豚の肉も、食肉として供されれば存在意義を持つ
”仮に、マネーゲームの莫大な損失を抱えて破産の危機にある世界経済の帝王がいたとします。
実体価値生産を伴わない安易な錬金術に走った己の愚かさを悟り、潔く無一文になることで、先見がなく良識がない無能な自分自身を市場から退場させるという経済合理性を体現するかというと、そんなことは100%ありえません。
世界中を豊かにできる新たな産業投資にまわす有効運用される資金を巻き上げてまで、ピンはねクズの欲豚にすぎない自分の延命に奔走するはずです。マネーの世界でのアドバンテージを活かし、あらゆる権力を行使し、本来の経済合理性を阻害しまくるだけでしょう。”
自ら律することができない欲豚を太らせても、欲豚は、その肉を社会貢献につなげるために供する度量も能力もない存在です。
そんな欲豚の経済活動を過大に評価し、自由を守り、欲豚の肥大=富の偏在を進めたわけですから、世界で貧困が拡大する一方で、実体価値を生産しない不毛なマネーゲーム市場の肥大という経済不合理にいきついたのは、当然の帰結です。
そのことをふまえて、今後の世界経済に対するわが国のアプローチを考えていかねばならないと思います。
(3)につづく
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