災害時の太陽光発電利用者の昼夜停電対策
日本製の太陽光発電システムの場合、停電時に対応した自立モードに切り替えれば、自立運転用の電力コンセントから発電電力の範囲で電気を使うことができます。
システム出力4kwの太陽光発電なら、天気が悪いときでも1kwhくらいは発電します。エアコン1台分の電力は余裕でまかなうことができますので、災害などで長期間停電が続いても昼は心配ないといえます。
問題は発電できない夜間をどうするかということです。
昼間は使い切れないくらい太陽光発電で電力をつくることができますので、その余った電力を蓄電池にためて、夜使えるようする必要があります。
ここで電気の流れをおさらいしますと、
太陽電池は直流(DC)、その電力がパワコンで交流(AC)に変えられますので、自立コンセントから取り出せる電気は交流(AC)になります。
太陽の光で発電しているときは、自立コンセントからどんどん電気(AC)を取り出せますので、その電気をAC/DC充電器で直流(DC)にして、蓄電池(DC)にためるわけです。
夜には、蓄電池にためておいた電気をDC/ACインバーターで直流(DC)から交流(AC)にかえて、電化製品(AC)を使うという流れになります。
以上の流れも、自立運転モードのコンセントを活用することで、既製品の組み合わせで構成でき、昼に発電した太陽光発電の電力を蓄電して、夜に使えるようにできます。
必要な機器は次の3つです。
充電器(画像をクリックすると拡大)
蓄電池(画像クリックすると拡大)
DC/ACインバーター(画像クリックすると拡大)
上の機器の組み合わせだけでも、200Wくらいなら連続3~4時間使えますので、インバーターとか蓄電池の容量を増やしていけば、かなりの電力確保が可能になります。
とりあえずミニマムな防災用電源の確保からはじめるとして、費用は、充電器+300Wインバーター+100Ahの蓄電池の組み合わせで10万円くらいですから、被災地の太陽光発電のユーザーの方は検討の価値があると思います。
PS
計画停電のエリアにはかなりの数の太陽光発電のユーザーさんがいらっしゃると思いますが、停電時間は、せっかく発電した電力を買い取ってもらえないわけでもったいないです。せめて自立運転で蓄電されたらどうでしょう。
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コメント
はじめまして。
我が家は10年以上前のサンヨーの太陽光発電で、自立運転の切り替えスイッチはあるのですが、取り出し用のコンセントがついていないのです。
取り付けられないのかメーカーに問い合わせたところ、パワコンを交換しないと無理、と言われました。
あきらめるしかないのでしょうか。
投稿: 新藤 | 2011年4月 3日 (日) 09時12分
パワコンに自立運転切り替えが着いているのなら、パワコン内部に自立運転時の電力取り出し用の端子がついているはずです。そこに市販のVVFケーブルを取り付け先にコンセントを取り付ければいいだけで簡単ですが、作業するには電気工事士の資格が要ります。出張費込みの材料工事代金はコンセントの取り付け位置によりますが1万~2万円くらいが相場じゃないでしょうか。シャープの室外用パワコンは同じ方法でコンセントを取り付けますので、もよりのシャープの販売施工店さんに依頼されたらいいのではないでしょうか?
投稿: yokotakanko | 2011年4月 3日 (日) 11時35分
アドバイスありがとうございます。
サンヨーの営業からは、新型に交換で20~30万円と言われていました。
シャープさんに聞いてみたいと思います。
投稿: 新藤 | 2011年4月 4日 (月) 14時00分