7月発電量からみた10年償却の目安・求められる国産メーカー優遇措置
早め梅雨明けで先月のマイナスをカバーできたお宅が多いようです。
夏場は日射量が多いですが温度が高いので、熱損失によるロスがあります。そのため、晴れた日であっても、ピークの発電量は、4月5月のピークの発電量より少なかったりします。それでも日が長いですから、天気が悪い日が続いても、月間トータルではシステム1kwあたり110以上はキープできます。
以下 各地から送られてきた発電記録を公開します(クリックすると拡大)
名古屋市内 5.28kw 南南東 方位がいいですが熱損失の影響で夏は伸び悩みます。
岐阜県 5.12kw 東南東 方位がよくないので冬場は苦戦しますので、夏場稼ぎたいところですが 昨月の伸び悩みがどう響くでしょうか?
名古屋近郊シャープ4.96kw 東・西二面設置で、かつ隣の屋根の影がかかる悪条件ですがその分熱損失は少ないです。
愛知~岐阜県境付近 三菱4.75kw
屋根の勾配がきついので、3月に4.75kwで月間670kwhという記録を出しました。いきなり1kwあたり140kw越えという全国の上位に食い込むような快調な滑り出しでしたが、夏場は逆に伸び悩んでいます。
愛知三河地区 三菱4.16kw
寄棟3方向設置で一日のピークが低くても安定していましたが、例年にない悪天候によるマイナスを今月どれだけカバーできるでしょうか?
毎度繰り返しになりますが、月の発電量にばらつきがあっても年間のトータルの発電量は平均値に落ち着いてきます。設置されたばかりで発電量が伸び悩むと不安に感じるお宅もあるかもしれませんが、一年は見てやってください。それほど条件が良くないお宅でもシステム出力の1100倍くらいの年間発電量は確保できるはずです。
4kwの場合で4400kwh・・・自家消費を1000kwhとすると3400kwhを売電に回せることになります。
その場合の経済効果は ・・・
購入電力削減分 1000kwhx21円=21000円
売電電力分 3400kwhx42円=142800円
トータル 163800円となります。
補助金差し引き後の費用負担がシステム1kw41万円以下であれば、10年以内に償却できることになります。
現在国の補助金がシステム1kwあたり48000円出ていますので、1kw46万円が10年償却の目安になりますが、薄利方針のうちでもカツカツの条件です。なおかつ補助金も10月にはなくなりそうですから、国内メーカーのコストだとなかなか10年償却の壁は高そうです。
政府がぼやぼやしていると国内シェアを安かろう悪かろうの中国・韓国メーカーにとられることになりかねないです。国内生産品には補助金上乗せ条件をつけるとか、せっかくの新エネルギー市場の拡大を、雇用機会拡大にむすびつける工夫を求めたいものです。
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