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2012年7月21日 (土)

経理がでかい顔している会社と同じで、財務官僚がでかい顔してる国に未来はない

元財務省幹部の中川雅治という自民党議員がいるんですが、実体価値レベルの経済原理も体得できないままの表層的解釈で、自信満々に過去の消費増税と景気後退の因果関係はないという経済オンチぶりをかましていました。”さすが東大法学部で法の理屈あわせの阿呆学しか学んでこなかった人物はアフォだわ”と再認識させられたしだいです。

同じ元財務官僚でも、”経済学”も体得してきた高橋洋一氏とのレベルの差が歴然ですが、その自信満々の”勘違い阿呆”の”ご高説”に自民党も民主党もひれ伏している様が垣間見え、とりわけ元NHK記者の安住財務大臣あたりがもみ手で擦り寄ってるような答弁で、最高に気持ち悪かったです。

こんな連中が、国政の司令塔として政治家を誘導してきたわけですから、日本が失われた20年から30年にはまり続けようとするのも当然といえば当然だと思います。

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そもそも経理がでかい顔している会社で、伸びる会社はないというのが市場競争社会の常ですが、会社で言えば経理にあたる財務省にでかい顔させている時点で、日本は終わってると思いますね。

快適なオフィス空間に閉じこもって、ひたすら数字合わせの減点作業をしているような経理部門では、現場の空気、市場の空気から感じ取れる、数字面の行間を埋める上で大切な嗅覚というものは身につきようがないです。

むしろ、机上のつじつまあわせに終始する中で、生きた現実の中から答えを体得していくような創造的な感性を逆に退化させてしまう傾向があるんじゃないでしょうか。

そんな連中が主導する上滑りのコンセプトワークがうまくいくわけがないのは当然のことで、数字のつじつまあわせを元に、減点主義的な経営関与を繰り返し、会社の価値創造の原動力を弱体化させていくというのがお決まりのパターンだと思います。

急激に劣化したソニーとかパナソニックとか、本社総務主導の間違った経営アプローチの成れの果ての典型的な見本だと思いますが、日本国の舵取りをしている政府の中枢が、だめになった悪い見本の企業と同じことを続けているわけですから、たまりませんね。

勘違いモード全開の中川雅治議員のように、財務官僚OB”阿呆学派”の人たちは聞く耳もたないでしょうが、政府主導の財政出動=社会保障充実のために売上税の比率を高めてきたヨーロッパが、慢性的な財政赤字から抜け出せない現実と、過去の日本とかアメリカのように、累進課税強化により、節税のための民間投資誘導を行い、景気拡大につなげてきた事実を冷静に再分析してもらいたいと思いますね。

ヨーロッパのように広く薄く政府で金を吸い上げて、政府がお金を使う構造と、かっての日本のように節税対策として企業が自らお金を使いことが、効率的に研究開発・福利厚生の設備投資につながってきた構造を比べた場合、どちらが有効需要に結びつき、財政健全化に結びついたか・・・冷静に考えてもらいたいと思います。

参考記事

合理諸式の非合理性”竹中イズムの陥穽”(太陽に集いしもの)

http://red.ap.teacup.com/sunvister/99.html

吉越勝之氏論文”クリントンと池田税制が高度経済成長大成功の要因”

http://book.geocities.jp/yosikosi2001/

”政治が経済に果たす役目”をシンプルに捉えれば、

”非生産的なマネーゲームに浪費される富とか、タンス預金としてカビがはえている富のように、無駄に滞留する富を、新しい富の拡大再生産に向かうように誘導する。”

ことに尽きると思います。

そのことを踏まえて、今回の消費増税を見てみれば、大部分が、将来の拡大再生産に向かう若い子育て世代の消費のための富を収奪して、富の無駄な滞留しか能がない”霞ヶ関””高齢富裕層”への富の分配をするという流れを維持するためにあるわけですから、景気回復どころか、さらなる日本沈没につながるということは構造的に明らかです。

むしろ、無駄に滞留している富を減らすという視点で、

”官民格差の解消”

”非生産的な霞ヶ関業務予算の削減”

”高齢富裕層への給付削減・負担強化”

をすすめるとか、

強制的に実体価値を奪う”貨幣増刷”で、実質的な資産課税を行うという、大鉈を振るう一方で、

未来創造につながる若者の高度消費を支援する子育て大減税・国民のライフラインを確保するためのエネルギー・食糧自給確保のための積極投資を行うという大増税と大減税をターゲット別にメリハリを効かす大胆な政策誘導を選択をすべきではないでしょうか。

ところが、表層的な数字のつじつまあわせ、法の条文のつじつまあわせにとらわれてばかりで、生きた経済感覚・市場感覚を喪失した密室のコンセプトワーカー=東大阿呆学部卒に支配された”霞が関”が、経済オンチの巣窟と化した”自民・公明・民主”を手玉にとって、やりたい放題を極めているわけですから、現場感覚を喪失した本社部門に強権支配をされた没落大企業と同じ足跡をたどるのは自明のことだと思います。

”次の選挙で投票するところがない”

という声をよく聞きますが、”霞ヶ関の嫌がる選択”という点に絞って、力学を働かす選択で割り切ればいいのではないでしょうか。

いい候補がいないとしても、経済オンチの霞ヶ関の下僕になった自民・公明・民主をすべて議席減させる・・・という割り切った選択をすればいいだけだと思っています。

先の政権交代では、霞ヶ関が先導した民主党カンセンゴククーデターにより、日本再生の夢は藻屑と消えましたが、何度傀儡クーデターを起こされようと、その反対勢力に力学を効かせ続けるだけです。

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