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2012年10月 9日 (火)

韓国太陽光発電1kw28万円でシロアリ訪販サニックスが国内市場に殴りこみ

昨日の記事で純国内生産の良質の機器構成でも、遊休地利用のくい打ち工法の地上設置の太陽光発電システムを47kwで1900万円(税込み)=1kwあたり40万円程度で建設できるという話をしましたが、その絶妙なタイミングで太陽光発電1kw=28万円という新聞広告を見つけてずっこけてしまいました。
1kw28

太陽電池モジュールの価格比較でいうと、国内メーカーのパネルと中国・韓国メーカーのパネルでは、200wクラスのもので仕入れ値が2万5千円ほど違いますので、50kwのシステムを組みますと、総費用に占める仕入原価が600万円も違ってきます。
先日税込み1900万円といってた47kwのシステムも、新聞広告で訴求してある49.5kw税別1390万円という金額なら、利益を倍増させても楽に実現できるという計算になります。

純国内生産にこだわる日本メーカーに肩入れしてきた自分ですが、これほどの価格差を示されると正直いってアフォくさくなります。

いくら安くても実発電量が伸びなかったり、耐久性が低かったりして、かえって発電収益を稼げなければ意味がないわけですが、25年の出力保証がついて、10年の災害補償がついたら正直いってこころを動かされる人も多いのではないでしょうか?

太陽光発電先進国のドイツでは、安い中国メーカーに押されて、自国のメーカーが次々経営不振に追い込まれたということですが、日本メーカーの未来にも暗雲が漂ってるという感じがしてしまいますね。

後発の韓国メーカーのパネルは、サンテックなどの先発の中国メーカーより安いことが多いですが、その理由は、生産地は同じ中国で、開発コストがかかっているかどうかの差ではないでしょうか?
中国の先発メーカーが、ベースとなった日本企業・ドイツ企業をまるがかえで吸収して、技術開発コストを負っているのに対して、バラしコピーのいいとこ取りで、技術開発コストを大幅に節約できてる韓国メーカーがコスト面で優位に立っているということがいえると思います。(アップル社アイフォンの劣化コピーでぼろもうけしたサムスンのような横取りビジネスモデル)

サニックスってどんな会社?(クリックで拡大)

Photo

そもそも この広告を出しているサニックスという会社は、シロアリ駆除の訪問販売で太陽電池の設置実績10,000件を謳っていますが、その実績の大半は、おもちゃみたいな太陽電池駆動の床下換気扇の50cm角程度の太陽電池を屋根の軒先につけてたレベルですから笑っちゃいます。(よくネットで太陽電池設置実績何万件とかありますが、実態は40w程度のおもちゃみたいな太陽電池付太陽熱温水器の設置実績だったりします)

韓国のヒュンダイとかLS産電の太陽電池をわざわざ選択するあたりが、意味深な会社ですが、宗という代表取締役の名前からしてもともと韓国系の会社なんでしょう。

ソフトバンクの孫さんのように、韓国メーカーの太陽電池で太陽光発電事業をはじめて、機械トラブルで自爆してくれるのはかまいませんが、このサニックスの宗さんみたいに、日本の情報弱者の土地持ちを食い物にして、横取り商法の韓国メーカーの劣悪機器が日本にはびこるのはいかがなものかと思います。

いいとこ取りのコピー品というのは、コスト高の要員である開発技術コストをかけていないことで圧倒的に安上がりにできるというのが利点ですが、長期間の使用で生じる想定外の不都合などの対処は不十分なものが多いです。

太陽光発電事業を考える人には、目先の利益でなく長期的視野にたって導入判断をしてもらいたいものだと思います。

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コメント

宗という苗字自体は対馬に多いです。知り合いにもいますが、やはり先祖は対馬の宗家出身だそうです。というわけで、韓国のを使っているのは単純に安いからだと。

投稿: M | 2014年8月28日 (木) 11時40分

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