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2013年4月 3日 (水)

心に残る福島の桜スポット 二本松城・白河南湖公園ほか

7,8年ほど前、関東にいたころ、会津のおみやげに「ふくしまの桜」という写真集を購入して、福島県内の桜の追っかけをしたことがあります。そのおかげで自分にとって福島は「こころのふるさと」みたいになっていますが、毎年桜の時期になると、そのころの思い出とともに福島への切なる想いが募ってきます。

武士の時代の終幕の戊辰戦争の舞台となった福島は、義に散っていったあまたの武士の魂を映すかのように桜の名所が多いです。

城跡だと 棚倉城・白河小峰城・二本松城・会津若松鶴ケ城が思い浮かびますが、中でも二本松と鶴ケ城の桜は、日本の桜百選の中で選ばれているように、それはそれは見事な花の競演を見せてくれていました。

一度は訪れてほしい二本松

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 二本松の藩主は織田信長の重臣だった丹羽長秀の末裔で、いわゆる外様大名で徳川家への義理はないですが、尊皇の念から恭順を貫いていた会津藩に対する新政府軍=長州藩の理不尽な要求に「義憤」をもって、会津藩を支援する東北列藩同盟を結成することになったようです。二本松城は本隊が政府軍迎撃に遠征して留守のところを攻められ、留守を守った老人と子供(二本松少年隊)も参戦した壮絶な玉砕戦を演じることになった悲劇の舞台となった城です。天守跡には自刃した二本松藩家老の慰霊碑があり、当時を忍ばせてくれますが、桜の枝越しに見える残雪の安達太良山~吾妻山の姿は、なんともいえない趣深いものでした。

もうひとつ忘れてはいけないものに、お城の上り口に「二本松の武士」のこころのよりどころとなった「戒石銘」という漢詩が刻まれた石があるんですが、その高潔な精神性に深く感動を覚える方は多いようです。

戒石銘の読み方の写真

現代訳

なんじの俸給は、民の血と汗の結晶である。(民に感謝し、いたわらねばならない気持ちを忘れて)弱い民達を虐げたりしたら、天はけっして許さないだろう。

二本松城の防衛戦に際して、多くの領民が城に参集して、散華していったといいますが、いかに領民に慕われる善政を行っていたかという証だと思います。永田町や霞ヶ関の連中に、当時の二本松の武士たちのつめの垢でも煎じて飲ませたいものです。  

この石の銘文を読み、義に散っていった武士たちに想いを重ねながら、しばし満開の桜に包まれていたんですが、永遠の大和心のようなものを感じ感無量でした。

いにしへの 義に散りゆきし もののふの いのちめぐりし 花満開に

過去記事おばあちゃん世代の”セカチュー””智恵子抄”の舞台・福島二本松

日本最古の公園 白河 南湖公園

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白河藩主の松平定信(日本史の教科書の寛政の改革をしたひと)が「士民共楽」という思想を掲げ、身分の差をこえた庶民の憩いの場としてお城の外苑を開放した場所なので、日本最古の公園といわれる南湖公園は桜と紅葉の名所としても有名です。満開の桜と残雪の那須連山が湖面によく映えていまして、圧倒されました。

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茨城県の水戸と福島県の郡山を結ぶ水郡線というローカル線がありますが、そのローカル線の石井駅と塙町の塙駅の中間地点あたりの車窓から見える段々畑の先に、立ち姿の美しいエドヒガンの大木=戸津辺の桜があります。
福島の桜の銘木の中でも一番早く満開を迎える桜なので、ちょうど満開の時期かもしれませんが、樹齢500年の勢いのある美しい姿は一見の価値ありです。以前に紹介した古殿町の越代の桜ともどもお勧めの銘木です。

過去記事=4月発電記録・福島県の越代の桜・桜前線が津軽海峡を越えた後に満開を楽しめる


福島には樹齢500年以上の桜の銘木がたくさんありますし、浜通りから奥只見まで、標高差、気温差があるために、桜の時期が長く、桜の追っかけに適しています。
日本三大桜として一番有名な「三春の滝桜」、今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」のタイトルバックに使われている会津五桜の「石部の桜」とか、小野の小町のふるさと「夏井川の千本桜」とか見ごたえのある桜スポットがたくさんありますし、残雪と桜というベストショットのポイントもたくさんあります。
原発事故のおかげでひどい目にあった福島ですが、ふくしまの桜たちは3回目の春を迎えがんばっています。ぜひ見に行ってあげてください。

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