1kw25万円の価格訴求の韓国系に対する日本メーカーの対応
すでに新聞広告などでご存知だと思いますが、以前にも取り上げました、太陽光発電の低価格訴求をしていた韓国系の訪問販売業者が、売電単価の引き下げにあわせて、システム単価を大幅に下げてきました。
昨年はシステム1kwあたり28万円だったんですが、今年度は1kwあたりの費用が25万円ということで、日本国内生産品で、なおかつ施工品質を確保した条件では、到底対抗しようがない価格訴求を仕掛けてきています。
※参考過去記事
韓国太陽光発電1kw28万円でシロアリ訪販サニックスが国内市場に殴りこみ
http://yokotakanko.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/1kw28-e586.html
こうした海外勢に対抗して、日本メーカーはどう対応するか・・・毎年補助金の減額、売電単価の引き下げにあわせて各メーカーの価格改訂が行われるので、どんな価格をだすのか注目していましたが、海外生産を増やして一段のコスト削減すすめているメーカーでは、1kwあたり29万円で販売できそうな卸値を提示してきました。
韓国系の某社に比べれば多少価格は上になりますが、長年の実績の上に築かれた信頼性ということを考えると、互角に戦えるんじゃないかという気がします。
※現時点で日本メーカー製品で最安値のシステム1kwあたり29万円の見積例・・・・1kwあたりのシステム単価を下げるにはパワコン1台の6kw前後のプランが一番安くなるが通常設置の多い4kw前半で計算(クリックで拡大)
導入予測(クリックで拡大)
売電単価が下がっても年間20万円くらいの経済効果が見込めるので採算ラインは楽にクリアしています。
国内生産の製品に関しては、極端な品薄状況と、昨年度にかなり無理をしたということもあって、価格低下よりも品質向上という点に主眼が置かれ、現状維持より微減程度の価格が多く、全体的に価格据置という印象です。
とりわけ、いまだにモジュールもパワコンもすべて国内生産の三菱さんの場合は、1kwあたりのシステム単価は現状据え置きという感じで、がんばって薄利見積もりを出しても6kwでパワコン1台なら1kwあたり30万円も可能ですが、4kwタイプだとシステム単価が36万円くらいがやっとです。
三菱電機さんなどは、導入コストよりも実発電量×耐久年数の生涯発電量が高いことを訴え、シェア拡大より、本当の意味でのコストパフォーマンスが高いことを理解していただけるお客様に着実に根ざすという選択をしたようですが、どうでしょうか?
これ以上売電単価が切り下げられたら、さらなる価格ダウンを迫られるのは必定で、10年以内の償却ができる価格は意識せざる得ないと思います。
※
去年、名古屋の栄で日の丸を掲げて、「高い価格で太陽光発電の電力を買い取ることは、海外メーカーを利することになるから反対」という演説をしていたおじさんをよくみかけましたが、最近の市場の流れをみてみると、結果的におじさんの嫌いな韓国系を利することになりそうで皮肉なものです。
昨年までのように高い価格での電力買取が保証されているときは、国内生産の太陽光発電システムのほうが優位でしたが、売電電力の買い取り価格が下がると、海外生産や、口先付加価値の韓国系の訪問販売の依存度が高くなってきて、日本メーカーとか国内生産が守勢に回らざる得なくなってきているというトホホな結果になりつつあります。
あのおじさん・・・日の丸掲げていたけど・・・本当は韓国メーカーの回し者だったのかもと思ってしまう今日この頃ですw
日本市場においては圧倒的に日本メーカーの評価が高いです。しかし、買取単価が下がって10年償却が難しいとなると、急激な日本メーカー離れが起きますので、注意が必要です。海外製を使ってぼろもうけする業者が出てくることを警戒して、早めに単価を下げたのだと思いますが、信頼性が低く、稼働率の低い海外製でぼろもうけはできません。急激な条件変更はかえって劣悪な設備を増やすことになりますので、気をつけてもらいたいものです。
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