これがうわさのなんちゃって日本製かも★東芝の太陽光パネルVシリーズがシャープのNUシリーズと同じことに気付いた
日本メーカーが75%といわれる日本の太陽光発電パネルの国内シェアですが、海外メーカーOEM製品の自社ブランドへのラベル張替で日本製と称する「なんちゃって日本製」を差し引いたら国内生産は30%いくかどうからしいという記事が載っていました。
WEDGEの太陽光発電特集
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3608?page=4
はなから太陽電池モジュールの自社開発はせず海外メーカーのOEM製品販売に特化している東芝は別として、パナソニック・シャープも同じようなことをしているということですから、「日本メーカーも落ちるとこまで落ちた」という感じです。
そういえば2年前あたりから急に卸価格が下がって中国製になったかと思ってみてみても日本製になっていて不思議だったんですが、実は「なんちゃって日本製」だったのかもしれませんね。とほほな気分でいっぱいです。
実際はWEDGEで書かれているようなラベル張替でなく、パネルフレームの組み立てを国内で行うことで日本製としているのが真相ではないかと思いますね。
よく見てみたら昨年出された東芝のVシリーズがシャープの寄棟タイプNUシリーズと中身がそっくり同じ、サイズの違いは外側の架台取り付けのでっぱりがあるかないかで抵抗で電圧をかえて定格出力表示を変えているだけなんですね。
両者の製品を比べてみるとセルの形状で元が同じメーカーものであることがわかります。おそらく中身は中国メーカー生産製品の「なんちゃって日本製」なんでしょう。
東芝の製品は、シャープについている取り付け金具がない分だけモジュールのサイズが小さく表示でき、電圧を高くすることで定格出力をあげることで、モジュールの面積あたりで決まるモジュール変換効率がかなり高く表示できていますが、せいぜい小細工のレベルのちがいで基本的に同じ製品です。
訪問販売の営業にかかるとこれをもって東芝の技術力とか訴えてそうですが、正確にいえばOEM供給している中国メーカーの製品ですから、ほんとギャグの世界ですね。
こんな状況を見せられると、MADE IN JAPANを背負ってきた日本メーカーのプライドはどこに捨ててしまったのかとがっかりしてしまいます。しかし、背に腹はかえられないということなんでしょう。
東芝にしてもパナにしてもシャープにしても「なんちゃって日本製」で当座の収益を確保するしかないのでしょうが、日本製の高品質を信じて選択したお客様の信頼を裏切ったつけはいつか必ず払わされることになると思いますね。
もっとも今年から太陽光発電の買い取り単価が大幅に下げられ、よほどの薄利販売でない限り、純国内製品でユーザーの希望する償却条件を確保するのは至難の技になっています。
今年はなんとか自社施工体制でがんばって、国内生産に踏みとどまっている三菱電機さんを薄利で応援するつもりですが、さらに単価がさがりそうな来年以降は、国内製品をあきらめざるえない状況が来そうです。
食品の産地偽装が問題になりましたが、工業品の「なんちゃって日本製」も問題視してほしいと思います。
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