小池百合子さん、意外と「勘が鈍い」人でしたね。
やりたい放題の気持ち悪いアベ政治への嫌悪感が自分への風になっているということをわかっていなかったんですかね。
日本中にまん延するアベ取り巻き政治への嫌悪感に乗って、あの小泉郵政選挙の時の郵政yesかnoかというようなシングルイシューの構造で、アベ政権継続yesかnoかという訴求を第一にしたなら、大化け間違いなしだったんですが、小池さんその辺の勘所をはずしてくれましたね。
アベnoこそが大躍進のキーワードだったのに、野党でも自民党内よりもアベ取り巻きに近いおおさか維新の松井知事と連携を打ち上げてしまいました。
正直、建前上の政策の一致は無視して、実態がアベ別動隊=野党票票割請負政党になっている大阪維新(官房機密費10億以上もらってたりしてw)とは生暖かい関係にとどめるべきだったと思うのですが、三都物語とか言って松井知事との親密ぶりをアピール・・・・やっちまったの世界です。返す刀で、安保法制を反対した元民主党の候補者は公認しないと打ち上げてくれました。
安保法制反対といっても、日本防衛放棄、非武装中立という点での反対というより、なし崩し的なアメリカの軍事活動への参加が可能にできるあなだらけの条文の穴に対処しない危険性を問題視したという流れだったと思うので、必ずしも反対したかどうかは問題でなかったと思うのですが、それを踏み絵にしてしまったことで、小池さんが細かい法律条文を全然理解していなかったことを露呈してしまいました。
そもそも小池氏自身、そうした細かい条文レベルの詳細な問題にこだわらないアバウト政策人間のくせに、なにを血迷ったのか、理屈あわせ小僧の松下政経塾ネオコン僕ちんみたいに、こまかい政策の一致がどうのという建前の理屈の整合性の迷宮に入ってしまい、結果的にドツボの選択をしたんじゃないでしょうか。
あえて採決を欠席した若狭氏が言ってたみたいに、法律として不完全な法律であった安保法制を踏み絵にしてしまったというのはいやはやなんともな話です。松井知事ご褒美に億単位の機密費もらえそうですね(爆)。
どうせなら自衛隊の存在yesかnoか、国連平和維持活動yesかnoかといわかりやすいうレベルの根本レベルの踏み絵にすればよかったのに、残念でしたねw
そもそも今の日本の政治状況では、現実の細かい政策の違いなんて、官僚機構におんぶにだっこで最終的な結果が縛られることが多く、細かい政策のちがいなんてどうでもいい話というのが本音の世界の常識じゃないでしょうか。
そのことは基本政策が全く違う公明党と自民党が連立与党でずっとやってこれたのをみても明々白々な事実なわけです。
与党の連立軸は、本音で言えば、政策でなく、権力欲だということは明白なわけで、その与党の人たちが、野党の大連合に対して、政策の違うところが野合がどうのこうのといったところで有権者の心を動かす話でないわけですが、・・・
・・・・ばかですね~小池さんはまんまとのってしまったようです。
とにもかくにもアベ別動隊の同和利権ボス大阪松井知事と政策の一致云々で手を組んだ時点で,小池氏支持の大票田になりそうだったアベ政治に生理的に嫌悪感をもっている大量の女性票を逃してしまったのはまぎれもない事実です。
※
大部分の人の政治の選択は恋愛の選択に通じるものがあるんじゃないでしょうか。
人を好きになるのに細かい理由付けなんかいりません。この人とともに生きていきたい。このひとのために頑張りたい。・・・そんな気持ちのもととなる理屈を超えたなにかのはずです。細かい理屈合わせでなく、理屈を超えた「なにか」を感じたとき心が動かされ、人は恋に落ちます。
そうしたとらえようのない「なにか」は、永田町や霞が関に多く生息する理屈のつじつまあわせに縛られる「こころブス」のひとにとっては無意味なもののように感じますが、感じるもの、感じさせるものでしかないその「なにか」にこそ理屈を超えた真実が宿っていたりすると思います。
「どの評価をとってもポイントで上回る僕よりあいつが選ばれた意味が分からない。」といってるイケメンエリートは永田町界隈に多くいそうですが、「一生こころブス野郎やってろ!」といいたいですね。
※
今回の選挙の投票動機にしてみたら、「アベ総理の顔はもうみたくない」というのが、本音のところの最大公約数にできたと思います。
アベお友達内閣ということで、忖度行政やり放題、大臣にしても下着泥棒男とかうそつきコスプレ女をはじめとして、なんでこんなのに大臣やらせていいの?という問題人物はいりこんでいましたし、政策どうのこうの以前の生理的嫌悪感をあおってくれる政権だったんじゃないでしょうか。
「フォレストガンプ」らしいアベ総理は、個人としては「いい人」なんでしょうが、アベ総理が「フォレストガンプ」なのをいいことに、裏でへばりついている竹中平蔵とか新興改革利権連中の悪業が前面に出てくるような政権で、陰気臭くうす気持ち悪いものだったと感じています。
多くの人は思っています、政策のこまかい理屈合わせなんて後からついてくるもの、最低限これだけはやってくれるかどうか、最低限これだけはやめてほしいけどそれをやめるかどうか、それさえクリアしてくれればどうだっていいんです。
細かい政策の違いをあげつらってどうこう判断しようなんて気はさらさらありません。
シンプルに考えてよその国に攻められたら、国を守り、国民を守ることは当たり前のことで、自民党から共産党まで反対の人はいないでしょう。
問題はアメリカの戦争にどこまで付き合うかという問題で、今以上に付き合うか、今程度につきあうか、もっと距離を置くかという違いが政党ごとにわかれるわけですが、大部分の人は「今くらいでいいんじゃね。」もしくは「できるだけアメリカの戦争にかかわらないほうがいいんじゃね。」というのが本音じゃないでしょうか。
その程度の話ですから、なにか国難だとか言ってやたら入れ込んでるアベさんは気持ち悪いわけです。裏で戦争利権に関係するユダ金マフィアの影が見え隠れして、不安をかきたてられるわけです。
「別に自民党でいいんだけどアベさんはちょっとキモイ。」という国民の感覚から行けば、自民党の中でもうすこしノーマルな、逆切れ思い込み気質が表に出てしまうアベ総理よりもっとまともな総理大臣に交代してくれた方がいいというのが本音だったんだと思います。
先の都議会の想像を絶する自民党の大敗北というのも、アベとりまき政治への嫌悪感という理屈を超えた市民感情が発露したものじゃないでしょうか。
小池さんへの絶大な支持は、けっして小池さんの政策が評価されたわけなく、あべ取り巻き政治への嫌悪感の発露として支持され、アベ否定の先鋒として絶大な支持を集めたということをしっかり認識しないといけません。
その辺のことを小池さんは勘違いしているんじゃないでしょうか。だから大ドツボの選択をしてしまったのかもしれませんね。
※
都議会選挙の流れでいけば、自民党政権というのはかわらず、国民にNOをつきつけられたアベ総理とその取り巻きだけが退陣し、次の総裁選挙で新しい総理大臣になってめでたしめでたしだったわけです。
ところがその流れに逆らうように、東京オリンピックまで総理大臣で居続けさせたいもしくはキングメーカーとして権力の中枢に据え続けたいのアベ総理取り巻き連中は、800億円もかかる解散総選挙=与党勝利=過半数維持=アベ続投のシナリオを描いたというのが今回の唐突な解散総選挙の裏事情だと思います。
当然のことながら、国民の反感は募るわけですが、いくら反感が募ろうと、代わりに票を投じる先が民進党しかない状況では、与党過半数維持でアベ続投というアベ取り巻き連中のシナリオは盤石なもので、実に腹黒いえげつない動機の解散総選挙だったわけです。
※
ところが、そのタイミングで、「アベ取り巻き政治NO」の代弁者として、小池新党ができ、反原発で全野党共闘の結集軸になりかけたときは、面白い展開になりそうだったんですけどね。
一挙に山は動き、アベ取り巻きの野望が打ち砕かれ、せいせいできそうでしたが、小池百合子さん・・・・やっちまいました。
自分でチャンスを手放すあたり・・・・小池さんも焼きがまわったようです。
政界に長くいすぎて、こころブスな男連中にどっぷりつかっていると、どんなにいけてる女性でも、いけてる女の勘をうしなってしまうのかもしれません。
今回の選挙について個人的に言えば、アベ総理続投を狙うアベ取り巻き連中のために、税金が800億円つぎ込まれることだけとっても、最高に頭に来ます。
そんなお金があるなら、全国で200万人以上いるといわれる年収200万円以下のシングルマザー世帯の子供たちの教育資金、生活資金援助に回せといいたいです。
アベ取り巻き連中にしたらたかだか数万円かもしれませんが、食費を削って、必死にやりくりしている世帯にしてみたら、とてつもない救いです。
そんなこともみじんも考えずに、自分たちの忖度天国の維持のためにまたしても選挙で無駄使いをする連中・・・・何とかぎゃふんといわせる方法はないものですかね。
最近のコメント